フットケアラボ福山ではケガや病気などのトラブルで左右の下肢長差(足の長さ)が1cm以上あり通常の靴での歩行に支障のある方を対象に、靴のアウターソールを改良しております。


これは改良前の靴ですが勿論左右とも同じ高さです。
こちらの靴を履いて居られる方は小児の頃に遭った交通事故の為に左右の下肢(足)長に約1.5cmの差が出ており、歩行の際に破行(はこう=ぎくしゃくした歩行)を起してしまいます。
その為フットケアラボ福山にて短縮してしまった右下肢(足)の靴のアウターソールをEVA(エチレンビニルアセトレート)素材にて底上げ改良しました。

まず専用の切断機器にてアウターソールを切断します。

向かって左側の写真が切断したアウターソールです。
左側の写真の向かって右がアウターソールの底部で左がEVA素材です。右の写真はクランプを使用して専用接着剤にて圧着しているところです。

EVA素材を足し接着が完了したところです。
実際にはこの工程の後にEVAを足した部分に防水用の乾燥するとゴム状になる特殊なシール剤を塗布します。

(重要)
アウターソールの加工は靴の底の材質によっては行えない場合がございますので全ての靴を加工出来るわけではありません。
材質としましてはゴム、発砲ウレタン、EVAなどが現在加工出来る材質となっております。
またヒールが分離していたり特殊な内部構造をしたアウターソールに関しましても加工出来ません。
それから、高価な靴等は弁償しかねますのでご遠慮下さい。

  (通常の靴を履いた状態)   (改良した靴を履いた状態)

白い線が水平に引いた線で黄色い線(上)が骨盤の上部に引いた線と骨盤の坐骨下部に引いた線です。
改良後の靴を履いて歩行した場合には破行が発生しません。



アウターソールの加工はフッドベッド(インソール)を用いても改善出来ない下肢(足)長の差のある方、事故などのアクシデントによるケガ、先天性股関節脱臼(トレンデレンブルグ症候)、幼児期の股関節脱臼によるトラブルのあるかたに少しでもお役に立てれば!?と思い独自に開始致しました。
従来は靴の中に足底板をかさ増しするなどして下肢(足)長差に対応する事が多く、「靴が脱げやすい!」「歩き難い!」などの欠点がありました。
アウターソール自体を改良する事により従来の方法に比べ歩行が楽に出来ると思われます。
また靴の改良につきましてはこれからも研究を重ね更に良いものを作成すべく努力致します。
アウターソールの加工についての費用ですが仮に靴サイズ22cmでEVA素材を2cmで使用した場合で\6.000-程度です。
足せるEVA素材の厚さは1cm〜3cm程度となっております。

作業日数は約1週間程度ですが発注が多い場合などは多少お時間を頂くようになります。
またEVA素材の色は基本的に「白」ですのでそれ以外の色のアウターソールにつきましては「黒」にはシール材塗布時に加工出来ますが「白」「黒」以外の着色はご本人様の方で着色お願い致します。
アウターソールの改良に関しましては本来はフットケアラボ福山におこし頂き当方で計測した上で作成致しますが、遠方でおこしになれない方などには靴のみ当方に送って頂き加工することも可能ですので、メールなどでお問い合わせ下さい。
またおこしになれない方の改良後のフィッティング(装着具合)につきましてはノークレームでお願い致します。